インターホンの恐怖
インターホン。
顔が見えない相手と声だけで意思疎通する。
電話の次に緊張するもの。
話したいのに、声が出てこない。
吃音の難発の症状です。
保育園のお迎え。
延長保育はインターホンで鍵を開けてもらわなければいけない。
だから無理やり定時に終わらせてたのに。
今日は仕方なく。
何回も練習したし、今日は出来るよね。
自分に言い聞かせ、
どうにでもなれ、の気持ちでインターホンを押す。
向こうから、お名前は?
それが言えないから困る。
詰まりながらも、なんとか言い切る。
やっと終わった。
安堵の気持ちと、また言えなかったという悔しさ。
嫌なことはすぐに忘れてしまう。
精神を落ち着かせるためのいい方法。
でも、そのせいで成長しないのかも。